【タイ】4Qの失業率1.6%、3カ月で失業者23.9万人減

【亜州ビジネス編集部】

国家統計局(NSO)の発表によると、2021年第4四半期の失業率は1.6%となり、前年同期と比べ0.3ポイント低下した。

前四半期比でも0.7ポイント低下。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進み、新型コロナの流行後で最も低い水準となった。失業者数は63万2000人となり、前年同期から9万5000人減、前四半期から23万9000人減だった。

失業率は学歴別で大卒者が3.6%と最も高く、職業訓練校卒者は1.9%、中卒者は1.8%、高卒者は1.7%、小卒者は1.1%、修士卒以上は0.7%だった。

労働力人口は3863万人、就業者数は前四半期比で19万人増の3790万人。業種別では卸小売りが8万人増の635万人、ホテルが6万人増の267万人、建設が10万人増の210万人などだった。一方、農業は8万人減の1260万人、製造は3万人減の584万人、運輸は8万人減の133万人などと落ち込んだ。

失業率は20年第1四半期まで1.0%前後の水準で推移していたが、3月下旬に始まった新型コロナ第1波の影響を受け、第2四半期に2.0%まで悪化。その後はほぼ横ばいで推移していたものの、21年第3四半期には新型コロナ関連規制の強化に伴う経済活動の停滞が影響し、新型コロナの流行後で最も高い水準となる2.3%まで悪化していた。


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