【中国】動力電池システム開発加速、華為は充電5分で走行200km

【亜州ビジネス編集部】

中国のエレクトロニクス企業が動力電池システムの開発競争を激化させている。電動化の加速を図る華為技術は、1000ボルトの高電圧プラットフォームを早期に投入する計画だ。わずか充電5分間の航続距離200キロメートル(km)を実現する狙いがある。25〜27日に開催の「中国電動汽車百人会フォーラム」で報告された。

華為が2021年に投入した高電圧ユニバーサル電気駆動システム「DriveONE」は、すでに自動車メーカー10社以上、ハイエンドモデルに採用されている。マイクロコントロールユニット(MCU)、モーター、ギアボックス、DC-DCコンバーター(DCDC)、配電ユニット(PDU)、オンボード充電器(OBC)、バッテリー管理ユニット(BCU)などのコンポーネントと電源コンポーネントを統合した。充電10分で航続200kmを達成している。さらに高性能化を推進する戦略だ。

このほか欣旺達電動汽車電池、孚能科技なども、高電圧の充電システムを開発している。欣旺達は22年末に充電10分間で航続400kmの新システムを発売する予定。純電気自動車向け急速充電で航続700kmを達成させる見込みだ。孚能科技は800ボルトの急速充電システムを開発済み。今年下半期にも、ロータス(LOTUS)ブランドの新型車に搭載されるという。


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