【タイ】家計債務が5.9%増加、過去14年で最高=UTCC

【亜州ビジネス編集部】

タイ商工会議所大学(UTCC)経済ビジネス予測センターは4月28日、労働者を対象に実施した家計債務の調査結果を発表し、1世帯平均の家計債務が21万7953バーツだったと明らかにした。前回調査(21年)から5.9%増え、過去14年で最高額となった。物価が賃金を上回るペースで上昇していることが要因と分析している。

調査は4月18〜24日に実施し、月収1万5000バーツ未満の1260人の回答を集計した。債務を抱える世帯は全体の99.0%を占め、21年(98.1%)から上昇した。20年は新型コロナウイルス流行の影響で調査を実施せず、19年の調査では95.0%だった。

一方、過去1年間に債務を延滞したことがある労働者の割合は31.5%だった。1カ月当たりの平均返済額は、金融機関からの借り入れが7839バーツで、年利は平均7.7%。闇金などインフォーマルセクターはそれぞれ3755バーツ、12.6%だった。


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