【シンガポール】4月の工業生産6%増、7カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した2022年4月の鉱工業生産指数(19年=100)は128.5となり、前年同月比で6.2%上昇した。前年同月を上回るのは7カ月連続で、前月(5.1%上昇)から伸びが加速。バイオ医療(1.1%低下)の下落幅が縮小したほか、精密エンジニアリング(3.5%上昇)が2カ月ぶりにプラスを回復した。


バイオ医療では、医薬品(11.3%低下)の落ち込みが続く一方、欧米での医療機器の需要増を受けて医療技術(12.6%上昇)が2桁上昇を記録。精密エンジニアリングでは半導体製造装置やプラスチック・金属精密部品の生産が拡大した。

主力の電子(10.4%上昇)は2桁上昇を維持。うち半導体(12.9%上昇)は高速通信規格「5G」やデータセンター向けの需要が伸びている。輸送エンジニアリング(17.2%上昇)では、人の移動が活発化したことで航空機の部品生産や保守整備が拡大した。

一方、化学(3.4%低下)は2カ月ぶりのマイナスとなった。プラントの保守整備と近隣国の需要減退で石油化学(12.5%低下)が前月に続き落ち込んだ。


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