【タイ】4月の工業生産0.6%増、自動車が2桁の伸び

【亜州ビジネス編集部】

工業省工業経済事務局(OIE)の30日発表によると、2022年4月の鉱工業生産指数(MPI、16年=100)は91.8となり、前年同月比で0.6%上昇した。前年同月を上回るのは8カ月連続。上昇幅は前月(0.4%、修正値)をやや上回った。国内販売向け生産が伸びている自動車が9カ月ぶりの2桁上昇となった。

指数の構成比が高い主要10品目のうち4品目でプラス。うち自動車の上昇率は12.8%と最も高く、乗用車、1トンピックアップトラック、エンジンがいずれも1割前後の上昇だった。石油製品は7カ月連続のプラス。人の移動の増加に伴い航空燃料の大幅上昇が続いている。ゴム・プラスチックではラテックスやゴムブロックの生産が増えた。

一方、電子は3カ月連続の前年割れ。ハードディスク駆動装置(HDD)の下げが指数を押し下げる要因となっている。電機は家電で落ち込みが目立ち、電線もマイナスだった。ベースメタルでは冷延鋼板が低調に推移している。

同時に発表された4月の製造業設備稼働率は58.1%となり、前年同月から0.4ポイント低下。大型連休があって稼働日が少なく、前月比では10.4ポイント低下した。うち自動車の稼働率は57.4%で、前年同月比5.8ポイント上昇、前月比21.2ポイント低下だった。


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