【タイ】22年の中古車市場3〜5%増=KRC予測

【亜州ビジネス編集部】

カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は17日、2022年の国内中古車市場が前年比3〜5%増の60万〜70万台規模に拡大するとの予測を発表した。物価高などの影響で消費者の購買力が制限され、新車よりも価格が安い中古車の需要が伸びると見込む。また、中古車向け電子商取引(EC)サイトの普及拡大が追い風になるとみている。


自動車ローンの残高は5〜7%増と予測した。供給台数の減少による販売価格の上昇が要因。新型コロナウイルス流行の影響で、20〜21年の新車販売台数が減少したことや、ローンの与信厳格化を受け、金融機関による車両の差し押さえと競売が減少することなどで、供給台数が減るとみている。

一方、自動車ローンの不良債権比率は低下する見通し。22年第1四半期末時点は1.47%となり、過去10年で最も低い水準だった。ただ、債務を1〜2カ月延滞している割合が12.0%に達し、19年末(7.4%)から上昇していることから、注視する必要があると指摘した。


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