【シンガポール】5月の工業生産14%増、半導体が急伸

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が24日発表した2022年5月の鉱工業生産指数(19年=100)は128.9となり、前年同月比で13.8%上昇した。前年同月を上回るのは8カ月連続で、前月(6.4%上昇)から伸びが加速。半導体(45.7%上昇)が急伸し、指数全体を押し上げた。


半導体の指数(171.9)は過去最高を更新。世界的に供給が不足する中、高速通信規格「5G」やデータセンター向けの需要が拡大した。半導体の大幅上昇で電子(33.6%上昇)も伸びが拡大。ただ半導体以外の品目は低調で、情報通信機器・消費者電子機器(15.6%下落)は11カ月ぶりのマイナスとなった。

他の業種では、バイオ医療(7.2%低下)が3カ月連続の前年割れ。欧米向け医療機器が好調だった一方、医薬品が落ち込んだ。精密エンジニアリング(3.2%上昇)や輸送エンジニアリング(12.9%上昇)は伸びが減速。精密エンジでは半導体製造装置の生産が拡大する一方、光学製品が減少した。


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