【ベトナム】ガソリン11週ぶり値下げ、財務省は追加減税提案

【亜州ビジネス編集部】

商工省と財務省は1日、石油製品の小売価格上限を0.3〜5.1%%引き下げた。値下げは11週ぶり。4月21日から7回連続で引き上げていたが、世界の原油価格がやや下がったことを受けて引き下げた。ただ依然として高い水準にあり、財務省は燃料に課す税金の追加減税を提案している。VNエクスプレスが1日付で伝えた。


両省は今回、オクタン価95ガソリン(RON95)の価格上限を0.3%引き下げて3万2760ドン(約190円)とした。ガソリンにバイオエタノールを5%配合したバイオ燃料「E5RON92」は1.3%引き下げて3万2370ドン。軽油と灯油、重油は1.5〜5.1%引き下げた。

両省は世界の原油市場動向に合わせ、今年に入り計12回の上限引き上げを実施。引き下げは4回にとどまる。石油製品に課す環境保護税は4月1日から1リットル当たり2000ドンに半減したものの、ガソリン価格の年初来の上昇幅は約37%に上る。

財務省はこうした中で、環境保護税をさらに500〜1000ドン引き下げることを提案。また燃料に課す付加価値税(VAT)と輸入関税の引き下げも提案している。環境保護税の追加引き下げは国会常務委員会の承認を経て、早ければ8月初めに実施される流れになる。一方、VATと輸入関税の減税は10月の国会承認が必要となる。


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