【ベトナム】ガソリン価格1割引き下げ、減税受け

【亜州ビジネス編集部】

商工省と財務省は11日、石油製品の小売価格上限を7〜10%引き下げた。値下げは今月1日に続き2回連続。国会常務委員会が6日、ガソリンに課す環境保護税を追加減税する政府案を承認し、11日から適用されたため、今年最大の引き下げとなった。ベトナムプラスが11日付で伝えた。


オクタン価95ガソリン(RON95)の価格上限は9.4%引き下げて2万9675ドン(約174円)とした。3万ドンを下回るのは2カ月ぶり。ほか、ガソリンにバイオエタノールを5%配合したバイオ燃料「E5RON92」は10.0%の値下げで2万7788ドン、軽油は10.2%下げて2万6593ドン、灯油は7.1%下げて2万6345ドンとした。

国会常務委は6日、燃料に課す環境保護税を追加減税する政府案を承認。4月に続き2度目の減税で、ガソリンに対してはもともと1リットル当たり4000ドンだった環境保護税を4月1日から2000ドン、今月11日から1000ドンとした。軽油は2回の減税で500ドンとした。一方で灯油については今回300ドンに据え置いた。

両省は世界の原油市場動向に合わせ、今年に入り計12回の価格上限引き上げを実施。引き下げは今回で5回目となった。今回大幅に値下げされたものの、ガソリン価格は年明けからはまだ24%高い水準にある。


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