【タイ】6月の新車販売5%増、年間予測88万台に上方修正

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の25日発表によると、2022年6月の国内新車販売台数は前年同月比4.6%増の6万7952台だった。前年同月を上回るのは6カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限緩和で市況が改善しており、1〜6月の累計では前年同期比14.5%増の42万7303台に拡大した。TMTは下半期も回復が続くとみて、年間予測を前年比15.9%増の88万台に上方修正した。

6月の内訳は、乗用車が13.0%減の1万9598台、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPVを含む)が13.4%増の3万7619台など。乗用車は半導体不足の影響が続いており、台数は21年11月以降で最も少なかった。

全体の販売はメーカー別で、首位トヨタが5.9%減少。一方、2位いすゞは42.9%増と大きく伸び、三菱自動車は22.1%増で3位に入った。ホンダは40.1%減で4位となり、うち乗用車は60.8%減だった。

1〜6月の販売台数は、乗用車が12.9%増の13万5900台、1トンピックが15.7%増の22万7842台など。TMTは22年通期の予測を、年初時点の86万台(前年比13.3%増)から88万台に引き上げた。乗用車が29万500台、1トンピックを含む商用車が58万9500台と見込む。ただ、新型コロナ前の19年(100万7552台)は依然として下回る見通し。

上期のトヨタ車輸出24%増

1〜6月のTMTの販売台数は21.2%増の14万2032台。新車の投入などが奏功し、市場シェアは33.2%に達した。輸出台数は24.4%増の17万730台、生産台数は19.5%増の30万8734台だった。

22年の目標は、◆販売台数=21.0%増の29万台(シェア33.0%)◆輸出台数=29.8%増の38万台◆生産台数=28.3%増の65万9000台――に設定。いずれも年初時点から上方修正した。


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