【中国】コロナで33都市が封鎖、6500万人に影響

【亜州ビジネス編集部】

中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。省都7都市、直轄市1都市を含む国内33都市で、当局が「静態管理」と呼ぶ事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施。住民6500万人以上が影響を受けているという。香港メディアの星島環球網が伝えた。


広東省深セン市では8区以上が週末(3〜4日)、住民全員に2回のPCR検査を実施した。海南、チベット、新疆、青海、雲南などの観光業が盛んな各地域では、感染者が出たため相次いで行動規制を実施。海南の三亜は、全域の封鎖状態が8月6日に始まったが、今月5日時点でも続いている。

現地メディアの財新網によると、33都市は8月以降、全域か一部がロックダウン状態に入った。成都、ラサ、ウルムチ、西寧、石家荘、貴陽、ハルビンの省都7都市のほか、直轄市の天津が含まれる。

各都市で全住民に繰り返しPCR検査が行われる中、トラブルも多発している状況だ。成都では、全住民に外出を禁じた上で1〜4日に検査が行われたが、途中でシステムが故障。住民多数が大雨の中、数時間待たされ、当局が謝罪する事態となった。貴陽では3日、全住民の検査が始まったが、一時的に実施態勢がストップし、寒風と雨の中、住民の長い列ができたという。

新疆のウルムチでは8月23日に全域のロックダウンが終了したが、中心部には感染リスク等級「中」「高」の地域が残っており、外出制限が続いている。


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