【アセアン】9月の域内自動車生産、4割増の43万台

【亜州ビジネス編集部】

東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2022年9月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比41.2%増の42万9221台だった。

前年同月を上回るのは19カ月連続。部品不足の改善や各国での販売増を追い風に、新型コロナウイルス流行前の19年8月(35万8435台)も上回った。インドネシアとマレーシアでは前月に続き過去最多を更新した。


前年同月に新型コロナの影響で低迷していたため、反動で伸び率が高かった。インドネシアの生産台数は39.9%増の14万4956台。国内販売、輸出とも好調が続いており、生産台数は前月比でもプラスだった。マレーシアの生産台数も前月をやや上回り、2カ月連続で過去最多を更新。国内販売も高水準で推移している。


タイは完成車の輸出が回復に向かい、生産台数は約3年半ぶりの高水準を記録

観光業の業況改善などで商用車を中心に国内販売も伸びている。なおタイ工業連盟(FTI)は9月の生産台数を17万9237台、販売台数を7万4150台と発表しており、いずれもAAF発表の数値を下回る。


9月の域内7カ国の新車販売台数は37.7%増の32万962台。主要各国で国内消費の回復を背景に販売が上向き、生産台数と同様に19年9月(28万3217台)も上回った。

1〜9月の域内全体の生産台数は30.4%増の325万438台で、新型コロナ前の19年1〜9月(315万9483台)を超えている。販売は33.0%増の254万4594台で、19年1〜9月(255万1825台)をやや下回った。


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