【マレーシア】総選挙で単独過半数なし、国内史上初

【亜州ビジネス編集部】

総選挙の投開票が19日行われ、マレーシア選挙史上で初めて、いずれの主要な政党連合も単独過半数を確保しない「ハング・パーラメント」状態となった。

政権樹立に向け、各党が新たな連立に向けて協議を行っている状況で、22日午後までに明らかになる見通し。各紙が伝えた。

先月10日に解散した下院222議席を争う選挙で、統一マレー国民組織(UMNO)率いる与党連合の国民連盟(PN)は73議席にとどまった。

汚職や、新型コロナウイルス流行と物価高による経済低迷への国民の不満が背景にあったとみられる。最も議席を獲得したのは野党連合の希望連盟(PH)で82議席。3位には国民戦線(BN)が30議席で入った。ただいずれも過半の112議席に達しておらず、政権樹立に向けた新たな連立が焦点となっている。

選挙管理委員会は単独過半不在の結果を受け、21日午後2時までに新たな連立を組むよう主要政党の党首らに伝えた。ただ22日になると、これを1日延期して22日午後2時にするとし、国王がこれを認めている。

なおマハティール元首相(97)はランカウィ島で出馬したものの落選。1969年の初出馬以降で初の落選で、政界を引退するとみられている。


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