【タイ】10月の自動車生産、11%増の17万台

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2022年10月の国内自動車生産台数は前年同月比10.8%増の17万717台だった。前年同月を上回るのは6カ月連続。新型コロナウイルス流行前の19年10月(15万2787台)も上回った。

半導体不足が解消に向かったことで、一時は落ち込んでいた輸出向け生産の回復が鮮明になっている。FTIは8月に年間目標を175万台に下方修正したが、今回の結果を受け、修正前の目標である180万台も達成可能との見方を示した。同日付各紙が伝えた。

1〜10月の生産台数は前年同期比12.4%増の153万4754台。

11〜12月の生産台数が月平均で13万3000台に達すれば、通年で180万台を上回るため、十分に達成可能とみられる。

ただ、FTI自動車部会のスラポン副部会長兼広報担当は、目標を175万台に据え置き、現時点で上方修正は見合わせると表明。中国のロックダウン(都市封鎖)による半導体不足への懸念が警戒されるためと説明した。

10月の輸出向け生産は9.8%増の9万7832台。完成車の輸出台数は15.5%増の9万4228台だった。半導体の調達が増えたことでスポーツ多目的車(SUV)などの生産が拡大し、豪州や中東、アフリカへの輸出が伸びた。国内販売向け生産は12.3%増の7万2885台と、2桁増を維持。ただ10月の国内新車販売は洪水の影響で伸び悩み、前年同月比で微増だった。


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