【アセアン】10月の域内自動車生産、2割増の40万台

【亜州ビジネス編集部】

東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2022年10月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比18.7%増の39万8273台だった。

前年同月を上回るのは20カ月連続。部品不足の改善や各国での販売増を追い風に、新型コロナウイルス流行前の19年10月(35万8205台)も上回った。輸出が好調なインドネシアや、前年同月に落ち込んでいたベトナムで伸びが大きかった。

インドネシアの生産台数は37.9%増の13万5521台。過去最高だった前月の台数は下回ったものの、対前年では4割近い伸びが続いている。国内の新車販売台数が23.3%増だったほか、完成車の輸出台数が76.2%増の5万41台と急伸した。ベトナムの生産台数は、前年同月に新型コロナ対策の影響で生産が半減した反動があり、2.4倍の2万2935台に拡大。台数は前月も上回って5月以来の高水準だった。

タイは輸出が回復基調

タイは半導体不足が解消に向かっていることで輸出が回復基調にある。ただ10月の国内販売は0.2%増と伸び悩んだ。洪水の影響で地方での販売が振るわなかったとされる。

マレーシアは前年同月に高水準だった反動があって7カ月ぶりのマイナス。国内販売も前年を割り込んだ。

1〜10月の域内全体の生産台数は29.0%増の364万8711台で、新型コロナ前の19年1〜10月(351万7688台)を超えている。販売は30.4%増の283万5583台で、19年1〜10月(285万2518台)をやや下回った。


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