【中国】中国製EVが世界で競争力、25年は欧州販売80万台も

【亜州ビジネス編集部】

強いコスト競争力を武器に、中国の電気自動車(EV)製品は世界市場を席巻しつつある。

特に欧州では、急ピッチに浸透してきた。1台当たりの生産コストは、中国メーカーが欧州メーカーを1万ユーロ(約140万7500円)も下回るためという。盖世汽車が6日、外電情報として伝えた。

欧州の消費者も、中国の比亜迪(BYD)製など費用対効果の高いEV製品を求めている。英調査会社ジェイト・ダイナミクスのリポートによると、2015年と足元のEV平均販売価格は、欧州で4万8942→5万5821ユーロ(↑14.1%)、米国で5万3038→6万3864ユーロ(↑20.4%)に上昇した。半面、同期間に中国では逆に6万6819→3万1829ユーロ(↓52.4%)まで急低下。欧州の燃油車価格未満にまで下がったという。

欧州はテスラや中国製EVに市場を開放してきた。うち中国製に関しては、安全面の評価も高まっているのが現状という。中国製EVは欧州EV販売市場シェア5.8%を確保した。今後も急ピッチに上昇する可能性がある。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が2022年11月に発表したリポートによると、中国製EV製品は25年の欧州市場で販売台数が80万台に上る見通し。その大部分は純電気自動車(BEV)で占められると分析されたという。


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