【マレーシア】中銀が政策金利据え置き、5会合ぶり

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア中央銀行は19日、定例の金融政策決定会合の結果、翌日物政策金利(OPR)を2.75%に維持する決定を下したと発表した。

据え置きは5会合ぶりで、2022年3月以降で初めて。4会合連続の利上げでインフレ抑制効果が出始めたため、据え置いて景気を下支えする。

ロイター通信によれば、大方のアナリストが利上げを予想していたため、サプライズの据え置きとなった。中銀は、インフレは既にピークを過ぎており、一方で地政学リスクの台頭や景気後退、金融引き締めなどのダウンサイドリスクがあるとし、金利据え置きで景気を下支えする意向を示した。

中銀は22年5月、OPRを1.75%から2.00%に引き上げ、4年4カ月ぶりの利上げを敢行。それまで10会合連続で過去最低の金利水準を維持していたが、新型コロナウイルス禍からの経済回復が如実に見られ、インフレ圧力が高まる中で金融正常化に舵を切っていた。22年5月から4会合連続の利上げで、OPIを1.00ポイント引き上げていた。


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