【タイ】2月の産業景況感、2カ月連続上昇で4年ぶり高水準

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が15日発表した2023年2月の産業景況感指数(100以上が好感)は96.2となり、前月から2.3ポイント上昇した。指数は2カ月連続で上昇し、新型コロナウイルス流行前の19年3月以来、3年11カ月ぶりの高水準を記録。新型コロナ対策の活動制限の緩和が進んだことなどがプラスに影響した。

クリアンクライ会長は指数上昇の要因として、政府の消費刺激策実施や、入国規制の緩和による内需や観光業の回復、原材料価格の低下などを挙げた。一方、マイナス要因には、金利や電気料金の引き上げに伴うコストの上昇や、欧米の景気減速などを挙げた。

3カ月後見通し指数は103.2となり、前月から2.1ポイント上昇。中国人観光客の回復や、内需の拡大などに期待が高まり、3カ月連続で上昇した。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1316社。


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