【マレーシア】新車販売予想を5%上方修正=MIDFリサーチ

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア産業開発金融(MIDF)系のシンクタンクであるMIDFリサーチは、2023年の国内新車販売台数の予想を5%上方修正し、71万3000台とした。23年1〜2月の販売実績が予想を上回った上に、メーカーの受注残が想定より多いことが要因。過去最高だった22年を1%下回るものの、高水準を維持すると見込む。ニュー・ストレーツ・タイムズが27日付で伝えた。

23年1〜2月の販売台数は11万2128台で、前年同期から30%増加。2月単月では6万2649台で、前年同月比39%増、前月比27%増だった。MIDFリサーチは、3月末の販売サービス税(SST)減免終了に伴う納車ラッシュが予想より早く訪れた一方、メーカーの受注残は予想より高く、通年予想を上方修正したと説明している。

マレーシア自動車協会(MAA)によると、22年の国内新車販売台数は前年比42%増の72万658台だった。新型コロナウイルス禍からの反動増に加え、SST減免措置が追い風となり、過去最多を更新した。

なおSSTの減免は新型コロナ流行下で停滞した新車市場を回復させるため、政府が20年半ばに開始。国産車はSSTを免除、輸入車は半減するもので、22年6月末に終了した。ただ政府は終了間際になり、期限までに成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用すると発表。駆け込み需要が発生し、現在は各社が受注残の納車を急いでいる状況となっている。


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