機械・工具・周辺機器のスペシャリストが
新たに「在庫管理ツール」を開発
工具、部品、測定器、工作機械(専用機)など、あらゆる生産材を取り扱う「ALPHA TOOL ASIA」。
2010年の設立以来、タイで“モノづくりの現場”をサポートしてきた。
特殊工具の製作や治具・部品等のオーダーメイドも得意としており、実現することが難しいと思われるような課題にも、持ち前のチャレンジ精神で臨み解決してきている。
特に測定器の領域に関する知識・経験は他の追随を許さず、それぞれの製造現場の環境や状況を知った上で、最適な方法を提案することで有名だ。
そのように幅広い分野で事業を展開している同社が、満を持して送り出したのが「在庫管理ツール」。
製造業の現場で欠かすことのできない在庫の管理を、手軽にできるアイデア満載の新製品が話題となり始めた。
工具・消耗品の在庫管理を簡略化
生産効率を飛躍的に向上させる「在庫管理ツールボックス」
数ある専門商社の中でも標準切削工具や特殊工具の販売を得意としている同社だが、工具の委託在庫管理を依頼されたことがきっかけとなって新たに開発したのが「在庫管理ツールボックス」。
タイでは依然として手作業で工具管理が行われている工場が多く、人による小さなミスも多発してしまう。
それが積み重なることによって時間やコストがかさみ、様々な損失の原因になっている場合もあるだろう。
そこで人手によるアナログな管理をできるだけ無くし、管理の効率化を図れるのが「在庫管理ツールボックス」だ。
同社の渡邊守代表は、「在庫管理ツールボックス」の開発に及んだ経緯をこのように語っている。
「工具の委託在庫管理を依頼され、何か良いアイデアがないかを考えていたところ、“配置薬販売”のことを思い出したんです。若い方はあまり馴染みはないかもしれませんが、家庭に置き薬用の箱が置いてあり、定期的に訪れてくる薬屋さんが在庫を確認しながら薬を補充する商売ですね。それを工具の在庫管理に置き換えてみたわけです。在庫数はもちろん、誰がいつ工具を取り出したかをオンラインでいつでもリモートチェックできます」。
このように正確な在庫管理が可能となることで、工具の紛失や盗難も防止することが可能となる「在庫管理ツールボックス」。
工場現場の工具管理を、ますます効率的にしてくれることは間違いない。
「在庫管理ツールボックス」の特徴
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圧倒的な低価格を実現
ソフトウェアとボックス本体はタイ国内製造のため、他社の類似品より遥かに低価格で導入可能。ソフトとハードの全てがセットになっており、初期導入費の他は保守管理費(12,000THB / 年)だけだが、初年度の管理費は無料サービスとなっている。
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工具(消耗品)在庫はデータで管理
従来は人が管理していた在庫数を、端末(PC)によって管理可能。月にどの工具をどれだけ使ったかをいつでも閲覧することができる。そのデータをエクセルのドキュメントとしてダウンロードできるので、管理セクションも効率的だ。
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出庫ミスを削減し、工具探しの時間を短縮
ボックスから工具を出庫する際には、端末に必要情報を入力。そうすると指定した工具が格納されたボックスが自動で開くので、工具を探す手間と時間が省けるのだ。工具を取り出すにはその人の情報入力が必要なので、盗難や紛失の予防にもなる。
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委託販売を希望すれば、工具(消耗品)在庫は自動発注することも
在庫状況はALPHA TOOL側でも確認できるため、顧客側が委託販売を希望すれば工具(消耗品)の在庫が少なくなった場合に自動で補充することが可能。顧客が過剰在庫を抱えるリスクが無くなり、発注に関わる時間や手間を大きく省くことができる(委託販売・自動補充に別料金は無し)。
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設置するボックス数やサイズはカスタマイズ可能
ボックスは「50・75・100」種のラインナップから選択可能。在庫管理したい工具や消耗品の種類と数によって、最適なものを選ぶことができる。その現場で使用する工具や消耗品の種類によって、ボックスの大きさや追加機能をカスタマイズできるのも便利。
「在庫管理ツールボックス」の仕様
ボックス1個あたりのサイズ
横185 × 奥300 × 高80(mm)
(上記は規定サイズで中に入れるツールに合わせてアレンジ可能)
収納数別のサイズ
50種 |
横1,010 × 奥420 × 高1,090(mm) ※スタンダードサイズ |
75種 | 横1,010 × 奥420 × 高1,635(mm) |
100種 |
横2,020 × 奥420 × 高1,090(mm) ※100種はスタンダードサイズ(50種)2台を連結して使用 |