【タイ】長安汽車が98億バーツ投資へ、EVなどの工場建設

【亜州ビジネス編集部】

タイ投資委員会(BOI)は20日、中国自動車大手の長安汽車がタイに電気自動車(EV)などの工場を建設すると発表した。来月にも98億バーツ規模の投資計画を申請する見通し。当初の年産能力は10万台を見込む。右ハンドル車を生産し、東南アジアやオセアニア、英国、南アフリカに輸出する。中国メーカーでは先月に同国EV最大手の比亜迪汽車(BYD)が工場を着工。また、広州汽車のEV部門も工場建設を計画するなど、進出が相次いでいる。

同委員会のナリット長官によると、長安汽車とは過去2年にわたって交渉を進めてきた。今回の投資は同社にとって中国国外では最大規模になるという。タイではEVやプラグインハイブリッド車(PHV)、電池などを生産する。

BOIはEVを含む電動車への投資に減免税などの優遇措置を付与しており、これまで17社、計26件の事業を認可した。投資総額は868億バーツに上る。他に長安汽車が来月にも投資申請する見通しで、広州汽車のEV部門、広汽埃安新能源汽車(アイオン)も64億バーツの投資に向けた準備を進めている。


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