【ベトナム】7月の新車販売2.5万台、5カ月連続で減少

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム自動車工業会(VAMA)が14日発表した2023年7月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同月比18.4%減の2万4687台だった。減少は5カ月連続。新型コロナウイルス流行前の19年6月を7.4%下回った。景気後退で新車市場が冷え込む中、政府が7月から国産車の自動車登録料を半額化したことで国産車の下げ幅は1桁だったが、輸入車は3割近く減った。

7月の販売内訳は、乗用車が前年同月比16.7%減の1万9221台、商用車が23.4%減の5318台など。国内生産車は9.9%減の1万3575台、輸入車は26.8%減の1万1112台だった。

VAMA会員企業の販売台数は6.5%減の2万2870台。ブランド別ではトヨタが31.5%減の3813台で最も多く、これに韓国・起亜、三菱自動車、米フォード、マツダが続いた。なおVAMA非加盟の韓国・現代自動車の販売台数は30.3%減の4035台で、VAMA首位のトヨタを上回った。同じくVAMA非加盟の国産車メーカー、ビンファストは42.3%増の3042台で、マツダに次ぐ水準となっている。

1〜7月は3割減、コロナ前を1割下回る

1〜7月の新車販売台数(一部企業除く)は16万2014台となり、前年同期から30.2%減少した。新型コロナ流行前の19年1〜7月を10.5%下回った。

内訳は、乗用車が前年同期比34.0%減の11万9498台、商用車が13.2%減の4万1169台など。国内生産車は33.6%減の9万1159台、輸入車は25.3%減の7万855台だった。

VAMA加盟企業の販売台数は14万5496台で30.7%減。VAMA首位のトヨタは37.4%減の3万450台で、これに起亜とフォードが続いた。VAMA非加盟の現代自の販売台数は24.0%減の3万2046台で、トヨタを上回った。ビンファストは12.8%減の1万4680台と、VAMAで5位の三菱自に次ぐ水準だった。

なお政府は、景気後退で新車市場が低迷する中、国産車の自動車登録料を7月から半額化した。業界の要望をファム・ミン・チン首相が認めた格好。新型コロナ流行下の20年6月末〜12月末と21年12月初め〜22年5月末にも半額化しており、近年では今回が3度目となる。


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