【中国】レアアース輸出管理強化、業者に報告義務付け

【亜州ビジネス編集部】

中国はレアアースの輸出管理を強化する。商務部は7日、輸出報告を実施するエネルギー・資源リストにレアアースを追加すると発表。輸出業者に対して、レアアースの輸出先や種類の報告を義務付けることを明らかにした。今年10月31日にさかのぼって適用し、2025年10月31日まで実施する。

香港メディアは同措置について、直接的な輸出規制ではないものの、レアアースの輸出管理を強化する取り組みだと指摘している。レアアースを巡っては、今月3日に開かれた国務院(内閣に相当)常務会議で、李強・首相が「レアアースは戦略的鉱物資源だ」と強調。レアアース素材の産業化を推進し、レアアース産業の質の高い発展を促す必要があると指摘していた。

中国政府は8月1日付で、レアメタルであるガリウムとゲルマニウムの関連品目について輸出規制を実施している。これを受けて市場では、レアアースに対する輸出規制の実施が懸念されていた。

商務部は併せて、原油、鉄鉱石、銅精鉱、カリ肥料について、輸入報告を実施するエネルギー・資源リストに追加。同様に、輸入業者に対して報告を義務付けた。


亜州ビジネスChina
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