【アセアン】域内の5G加入数、今後5年で10倍に=エリクソン

【亜州ビジネス編集部】

スウェーデンの通信機器大手エリクソンは、このほど発表した「エリクソン・モビリティ・リポート」の2023年11月版で、東南アジア・オセアニア地域の第5世代(5G)サービスの加入数が29年に5億5000万件に達するとの見通しを示した。23年比で10倍近くに増えるとみている。

域内の5G加入数は22年に3300万件で、23年には73%増の5700万件となる見通し。インフラ拡充や端末の性能向上、サービスの多様化などを背景に、スマートフォン1台当たりのデータ通信量は29年に現在の3倍の月66ギガバイト(GB)まで増えるとみている。

東南アジアの国々をみると、タイとフィリピン、シンガポール、マレーシアでは既に5Gインフラの初期投資が終わり、これを土台にサービス多様化が始まる段階に来ていると指摘。一方、ベトナムとインドネシアでは5Gのサービス地域がまだ限定的で、第4世代(4G)向けのインフラを拡充している段階にあるとした。

エリクソンは、世界の5G加入数が23年に16億件になると予想。地域別では北東アジアが8億9000万件で最も多く、うち中国が7億6900万件と大半を占める。北米は2億6000万件、西欧は1億3900万件の見通し。29年には世界全体で53億件に増え、北東アジアが18億件(うち中国が14億8000万件)、西欧が4億8000万件、北米が4億3000件に達すると見込む。


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