【タイ】11月の車生産14%減、4カ月連続でマイナス

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の20日発表によると、2023年11月の国内自動車生産台数は前年同月比14.1%減の16万3337台だった。前年同月を下回るのは4カ月連続。与信厳格化などで国内販売が低調に推移しているほか、前年同月に半導体不足の改善で大きく伸びていた反動もあった。

国内販売向けの生産台数は15.5%減少。うち1トンピックアップトラックが28.4%減と低迷が続く。10月の国内新車販売台数は乗用車なども含む全体で9.8%減少した。生産台数の落ち込みは、国内で輸入の電気自動車(EV)の販売が増えていることも一因となっており、11月は国内市場でEV比率が14.1%に上昇している。

輸出向け生産は13.0%減少し、3カ月連続のマイナスだった。ただ、完成車の輸出台数は13.2%増の9万9609台と、2カ月連続で前年同月を上回った。豪州や中東、欧州などへの輸出が伸びている。

1~11月の全体の生産台数は前年同期比1.0%減の170万8042台。国内向け1トンピックの落ち込みが全体を押し下げた。同連盟は10月に23年通期の生産台数目標を5万台引き下げ、185万台(前年実績比1.8%減)に下方修正している。11カ月での達成率は92.3%となった。

11月のバイク生産11%減

同連盟によると、11月の国内バイク生産台数は前年同月比11.4%減の21万846台だった。内訳は、完成車(CBU)が5.8%減の17万8045台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が33.1%減の3万2801台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は15.1%減の7万6148台だった。


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