【中国】未成年ネットユーザー1.93億人超、22年普及率97.2%に上昇

【亜州ビジネス編集部】

中国共産主義青年団中央委員会(共青団中央)が23日発表した「第5次全国未成年者インターネット使用調査報告」によれば、中国未成年者のインターネットネットユーザー総数は、約1年前の2022年末までに1億9300万人を上回った。うち90%は自分のインターネット機器を持ち、主にスマートフォンでアクセスしている。

中国の未成年ネットユーザー規模は、引き続き拡大している。2018~22年にかけて未成年者のネット普及率は93.7→97.2%に上昇し、基本的に飽和状態に達した。また、未成年者によるネット利用は、低年齢化の傾向を示している。過去5年間で小学生のネット普及率は89.5→95.1%に拡大した。都市部と農村部における未成年者のインターネット普及率の格差は持続的に縮小している。18年の5.4ポイントから22年の1.0ポイントに低下した。また、20%を超える未成年者のネットユーザーはスマートウォッチ、スマートスタンド、ペン型スキャナー辞書、スマートスクリーンなどの新しいスマートデバイスを活用している。

教育のデジタル化が未成年者のオンライン学習を強化した。「インターネットが自主学習に積極的な影響を与えている」と考える未成年ネットユーザーの割合は、18年の53.0%から22年の77.4%に拡大している。

共青団中央は18年以降、中国インターネット情報センター(CNNIC)と協力し、5年連続で未成年者のインターネット利用に関する全国調査を実施。調査結果を社会に公表している。今回の報告書は全国31省(自治区・直轄市)の小・中・高・中等専門学校の未成年児童・生徒3万1688人、保護者1万1624人、教員787人を対象としたサンプル調査に基づき、未成年者のインターネット普及状況、インターネット接続環境、インターネット利用の特徴、インターネット接続に関する教育・指導、インターネットの安全や権益の保護などに関する最新情報を紹介した。


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