【マレーシア】23年の新車販売11%増、過去最高の80万台弱

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア自動車協会(MAA)によると、2023年の国内新車販売台数は前年比10.9%増の79万9731台だった。前年を上回るのは2年連続で、過去最高だった前年の記録を更新。販売・サービス税(SST)の減免猶予措置が23年3月に終了した後も国内経済の回復や社会政治情勢の安定、各社の新モデル投入などで好調が続いた。手頃価格の新モデル発売が相次いだ電気自動車(EV)は初めて1万台を超えた。ポールタンなどが16日付で伝えた。

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販売の内訳は、乗用車が12.0%増の71万9160台、商用車が2.0%増の8万571台。乗用車は初めて70万台を超えた。プロドゥアとプロトンの国民車メーカーは計48万1300台を販売。市場シェアを22年の65.1%から66.9%に伸ばした。

EVなどの電動車(xEV)は3万8214台で、前年から68.9%増加。新車販売に占める割合は22年の3.1%から4.8%に上昇した。EVは1万159台で、前年の3.9倍に増加。中国の比亜迪(BYD)やナタ汽車(NETA)などが手頃価格のモデルを投入する中で台数が伸びた。

政府は新型コロナウイルス流行下で新車市場を支えるため、20年半ばにSST減免措置を導入。22年6月末で終了する予定だったが、終了間近になり、同年6月末までに成約した車両については23年3月末までの車両登録で同措置を適用する猶予期間を設けた。猶予期間の終了後は販売が落ち込むとみられたが、景気回復や社会情勢の安定、新モデル投入で好調が続いた。

MAAは24年の販売台数を7.5%減の74万台と予想。xEVは2倍近い7万4000台、EVは約5割増の1万4800に拡大するとみている。


亜州ビジネスASEAN
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