【タイ】1月の消費者信頼感、過去3年11カ月で最高

【亜州ビジネス編集部】

タイ商工会議所大学(UTCC)の13日発表によると、2024年1月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は62.9となり、前月の62.0を上回った。指数は6カ月連続で上昇し、新型コロナウイルスの影響が鮮明化した20年3月以降の過去47カ月で最高となった。電気料金や軽油価格を抑制する政府の景気刺激策などを受け、経済回復への期待から消費者心理が改善した。

同大学は指数上昇の要因として他にも下記などなどを挙げた。

◆入国制限の緩和に伴い外国人観光客が増えていること

◆農産物価格が良好に推移し、農家の所得と購買力が向上していること

◆23年12月の輸出額が前年同月比4.7%増となり、5カ月連続で前年同月を上回ったこと


一方、マイナス要因には、下記などなどを挙げた。

◆財務省が23年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比1.8%に下方修正したこと

◆生活費が高止まりしていること

◆長期化するロシア・ウクライナ戦争や中東での戦闘の激化など地政学的対立が懸念されること

今回の調査対象は全国の消費者2246人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。


亜州ビジネスASEAN
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