【亜州ビジネス編集部】
NTTデータは27日、決済代行大手GHLシステムズを買収すると発表。東南アジアで決済事業を拡大する狙い。複数の大株主から計58.7%を取得することで同日に合意しており、公開買い付け(TOB)で残り株式の取得を目指す。全株式を取得した場合の取得額は11億1700万リンギ(約373億円)となる。
大株主からの株式取得は月内にも終える見通し。1株当たり1.08リンギで買い取る。TOB価格も同額で、24日終値の0.98リンギを10%上回る。
GHLはマレーシアやタイ、フィリピンなどで計48万台以上の決済端末を設置し、各種決済サービスを提供している。公共料金の収納代行サービスなどに強みを持つという。NTTデータは自社が持つサービスやノウハウとGHLのサービスを組み合わせることで、店舗とインターネット通販を融合するオムニチャネルへの対応を強化する。