【アセアン】5月の東南ア製造業PMI、全7カ国で“景気拡大”に

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが4日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2024年5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7だった。景気拡大と悪化の分かれ目である50を上回るのは5カ月連続。前月の51.0から上昇し、1年ぶりの高水準となった。タイ(50.3)で23年7月以来の50超に転じるなど、調査対象の全7カ国で“景気拡大”となった。

域内では生産高と新規受注が拡大し、共に1年ぶりの高水準を記録。新規輸出受注は小幅に落ち込んだものの、内需が牽引し、購買活動も活発化した。一方、完成品の在庫が減少し、生産コストと販売価格は上昇している。雇用は2カ月連続で縮小した。同社は、域内製造業は力強い伸びを示したと指摘。インフレ圧力は残るものの、大きな懸念材料ではないとの見方を示した。

タイでは生産高が加速し、雇用も拡大

国別では7カ国のうちシンガポールなど4カ国で指数が上昇。タイは10カ月ぶり、マレーシア(50.2)は21カ月ぶり、ミャンマー(52.1)は8カ月ぶりに50を上回った。タイでは生産高が加速し、雇用も拡大。新規受注は落ち込みが続くものの改善しており、受注残は約1年ぶりに拡大に転じた。

マレーシアは生産高と新規受注、雇用がそろって回復。うち生産高と新規受注は22年半ば以来の50超となった。欧米や中東などからの受注が増えた。

ベトナム(50.3)は2カ月連続の50超で、前月からは横ばい。新規受注が堅調に伸び、新規輸出受注も小幅ながら拡大が続く。生産高は22年9月以来の高水準となった。ただ、雇用は2カ月連続で減少した。従業員の退職と長期欠勤が増えているという。

インドネシア(52.1)とフィリピン(51.9)の指数は前月を下回った。インドネシアは生産と新規受注の伸びが共に減速し、今後の見通しについても楽観的な見方が後退。外需低迷やコスト高への懸念が高まっている。


亜州ビジネスASEAN
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