【タイ】8月の自動車生産21%減、輸出向けも落ち込む

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2024年8月の国内自動車生産台数は前年同月比20.6%減の11万9680台だった。前年同月を下回るのは13カ月連続。23年11月以降は2桁のマイナスが続いている。1トンピックアップトラックの国内販売不振などで国内販売向け生産が引き続き大幅減だったほか、輸出向け生産も2カ月ぶりに落ち込んだ。

国内向け生産は40.5%減少。自動車ローンの与信厳格化を背景にピックアップの国内販売が低迷し、生産も大幅な落ち込みが続いている。8月の国内新車販売台数は25.0%減だった。輸出向け生産は6.6%減で、1トンピックが2桁のマイナス。完成車(CBU)の輸出台数は1.7%減の8万6066台で、2カ月連続の前年割れとなった。船腹不足や中東情勢悪化などが影響し、豪州やアフリカ、欧州への輸出が低調だった。

乗用電気自動車(EV)の生産台数は352台となり、前月との比較で32.6%減少した。7月に中国EVメーカーの比亜迪(BYD)と広汽埃安新能源汽車(AION)が工場を開所したが、低水準にとどまっている。一方、ハイブリッド車(HV)は前年同月比で8.2%増の1万4052台と拡大が続いている。

1~8月の全体の生産台数は前年同期比17.7%減の100万5749台だった。同連盟は7月下旬、24年の年間生産台数の目標を170万台に下方修正。輸出向け生産を115万台に据え置く一方、国内販売向けを20万台引き下げて55万台とした。

バイク生産8%減

同連盟によると、8月の国内バイク生産台数は前年同月比17.0%減の17万2064台だった。内訳は、CBUが15.8%減の14万4244台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が22.9%減の2万7820台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は19.9%増の5万8468台だった。1~8月のバイク生産台数は前年同期比8.3%減の154万433台だった。


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