【亜州ビジネス編集部】
石炭大手バンプーの再生可能エネルギー子会社バンプーネクストは、東部チョンブリー県に建設したリチウムイオン電池パックの組立工場を開所したと発表した。年産能力は1万5000個以上。電気バスと電動トラック向けを中心に生産する。
バンプーの電池子会社デュラパワー・グループと合弁のDPネクストを通じて、アマタシティー・チョンブリー工業団地に工場を設けた。ニッケル・マンガン・コバルト(NMC)電池とリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を生産する。既に今年4月ごろに観光バス生産のチュートチャイ・モーターセールスに初納入しており、このほど正式稼働した。
生産量の80%を国内市場に供給し、残り20%を東南アジアやインド、米国に出荷する計画。商用電気自動車(EV)以外にも、電動フォークリフトや電動旅客船などに納入先を広げ、高まる需要に対応する。
バンプーネクストとデュラパワー、チュートチャイの3社は2022年7月、リチウムイオン電池の組立生産に関して覚書(MOU)を締結。デュラパワーのセルやモジュールなどを使って電池を生産することで基本合意した。アフターサービスも手掛け、将来は充電所を展開することを視野に入れている。