【亜州ビジネス編集部】
人材コンサルティング大手の米マーサーは、タイの2025年の昇給率が平均5.0%となる調査結果を明らかにした。回答企業すべてが昇給を予定しており、人材獲得競争の激化を反映していると同社は指摘した。11日付タイポストなどが伝えた。
国内700社以上を対象に調査を実施した。業種別ではハイテクが5.5%で高く、自動車や化学は5.0%だった。一方、24年の大学新卒者の初年度年俸は、専攻別でコンピューターサイエンスが37万5000バーツ超と高く、19年の30万バーツ超から2割以上も上昇。法学と経営学は共に30万バーツ超で、それぞれ19年の19万5000バーツ超、23万2000バーツ超から上昇した。
24年にボーナスなど一時的なインセンティブを提供した企業は91.0%に上った。株式オプションなど長期的なインセンティブを提供した企業は80.7%で、前年から1.8ポイント上昇した。