【タイ】25年の経済成長率3.0%予測、財務省が据え置き

【亜州ビジネス編集部】

財務省は1月30日、2025年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.5~3.5%(平均3.0%)と発表し、24年10月の前回予測から据え置いた。輸出や民間消費の拡大、観光業の回復などが追い風となり、成長が加速すると見込む。

25年の物品輸出額(米ドル建て)は4.4%増と予測し、前回予測(3.1%増)から上方修正した。民間消費は前回予測(2.9%増)を上回る3.3%増に修正。政府の消費刺激策の効果や農家の収入拡大、外国人観光客数の増加などに期待する。

外国人観光客数は8.3%増の3850万人と予測した。新型コロナウイルス流行前の19年の4000万人を依然として下回る見通し。インフレ率の予測は1.0%に据え置いた。

このほか、公共投資が3.4%増、民間投資が2.7%増、政府支出が1.3%増と予測。ドバイ原油価格は1バレル70~80米ドル、バーツの対米ドルレートは34.7~35.7バーツと想定した。

 24年のGDP成長率は2.3~2.8%(平均2.5%)だったと推定した。23年実績(1.9%)から成長が加速したとみている。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る