【亜州ビジネス編集部】
IHIは16日、ジャワ島西部の石炭火力発電所で再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアを使用した小規模な燃焼実証を行ったと発表した。国営電力PLNと国営肥料大手のププック・インドネシアとの共同事業で、グリーンアンモニアの燃焼実証は東南アジア初という。
3社は実証実施に向けた覚書を昨年8月に交わしていた。実証ではPLNのラブアン火力発電所(出力300メガワット=MW)に設置された他社製ボイラーのバーナーをIHI製のアンモニア燃焼用バーナーに改造し、ププックが製造したグリーンアンモニアを使用。少量のアンモニア比率で行った。
インドネシアでのアンモニア実証は、IHIが2022年に東ジャワ州グレシクの発電所で実施して以来となる。3社は今回の実証を通じて、グリーンアンモニアの製造から火力発電所への供給、発電設備の燃料転換までのバリューチェーン(価値の連鎖)構築を目指す。