【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2025年の国内データセンター(DC)市場が売上高ベースで前年比8.5%増の127億バーツ規模に拡大するとの予測を発表した。デジタル化の進展や人工知能(AI)技術の導入に伴って需要が拡大する。
用途別
◆金融向け=8.1%増の37億バーツ
◆卸小売り向け=9.0%増の32億バーツ
◆健康サービス向け=5.1%増の23億バーツ――などと見込む。
金融向けでは、電子決済の普及拡大が続く中、AIを活用する顔認証システムなどの利用登録が増え、保管するデータ量が増加するとみている。
卸小売り向けでは、近代的小売店(モダントレード)や電子商取引(EC)市場が拡大する中、AIを利用したトレンド分析や、ユーザー数の増加に対応する動きが強まり、データセンターの需要を押し上げる見通し。
健康サービス向けでは、健康志向の高まりや高齢化、医療観光の増加に伴って患者数が増えていることから、AIチャットボットによる顧客対応の導入などが進み、データ量が増加するとみている。