【タイ】25年の経済成長率2.1%予測、財務省が下方修正

【亜州ビジネス編集部】

財務省は1日、2025年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比1.6~2.6%(平均2.1%)と発表し、1月時点で予測していた3.0%から下方修正した。24年の2.5%から減速する可能性が高いとみている。米国の関税政策の影響で世界経済が減速し、輸出が伸び悩む見通し。経済の不確実性が高まる中、投資や消費の予測も下方修正した。各紙が伝えた。

物品輸出額(米ドル建て)は2.3%増にとどまると予測し、前回予測(4.4%増)から下方修正。また、民間投資の予測は0.4%増、個人消費は3.2%増とし、それぞれ2.3ポイント、0.1ポイント引き下げた。

外国人観光客数の予測は2.7%増の3650万人に下方修正(前回予測は3850万人)。インフレ率の予測は0.2ポイント引き下げて0.8%とした。

一方、楽観シナリオとして、米国がタイを含む各国の相互関税率を基本関税のみの10%に抑えた場合、GDP成長率は2.5%(2.0~3.0%)を見込めるとしている。

24年のGDP成長率は2.5%だった。個人消費の伸びが減速する一方、前年に落ち込んでいた物品輸出や公共投資がプラスに転じ、成長をけん引した。


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