【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は19日、2025年の実質国内総生産(GDP)成長率予測を前年比1.4%と発表し、4月の前回予測から据え置いた。貿易環境の変化を警戒した前倒しの出荷が輸出を押し上げる一方、外国人観光客数の減少が成長の足かせになるとみている。
輸出額とインフレ率の予測も据え置き、輸出額の伸び率はマイナス0.5%、インフレ率は0.5%とした。米政府が相互関税の発動を90日間一時停止していることで、第2四半期までは輸出が伸びる一方、その後は減速するとみている。
外国人観光客数の予測は3450万人に下方修正した(前回予測は3590万人)。世界経済の減速や各国の観光誘致策による競争の激化などを背景に、前年実績(3550万人)を下回るとみている。
24年の実質GDP成長率は2.5%で、前年(2.0%)から伸びが加速した。25年第1四半期は前年同期比で3.1%だった。





