【亜州ビジネス編集部】
大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループ傘下でデータセンター(DC)事業などを手掛けるトゥルー・インターネット・データセンター(トゥルーIDC)は、「AI(人工知能)ハイパースケール・データセンター」を開設したと発表した。受電容量は20メガワット(MW)以上。国内のデジタルインフラを強化し、タイを東南アジアの主要なデジタル拠点に成長させることを後押しするとしている。
バンコク東郊のバンナー地区にある既存のデータセンターと同じ敷地に3棟を新設し、このほど開所式を行った。AIなど膨大なデータ処理に特化した施設で、様々な産業の新しいソリューションを試験・開発する「データセンター・イノベーション・ラボ」を併設。電気自動車(EV)やデジタル医療、スマート農業、フィンテックなどの産業の競争力強化に貢献するとしている。
同社は現在、国内4カ所とミャンマー1カ所でデータセンターを展開。バンナー地区のデータセンターは17年に開所し、現在の稼働率は80%を上回るという。