【インドネシア】5月の新車販売15%減、2カ月ぶりマイナス

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2025年5月の国内新車販売台数は前年同月比15.1%減の6万613台だった。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。車種別では乗用車が16.2%減、商用車が11.5%減と、そろって2桁のマイナスだった。

多くのブランドが2桁減となり、ブランド別首位のトヨタは10.6%減の2万995台、2位ダイハツは25.5%減、3位の三菱自動車は31.8%減だった。一方、電気自動車(EV)の販売が好調な中国・奇瑞汽車(チェリー)は2.1倍の1993台と大幅増が続いている。

ジャカルタグローブによると、ガイキンドのヨンキー副会長は、購買力の低下が販売減少の要因と説明した。また、アナリストからは、新車の値上がりに所得が追いついていないとの指摘が出ている。新車の価格が年平均7.5%上昇する一方、中間層の所得は年3.0~3.5%しか増えていないという。

5月の国内自動車生産台数は6.8%減の9万1393台と、4カ月ぶりの前年割れだった。乗用車、商用車とも生産が縮小した。EVの生産は、◆奇瑞の「iCAR03」=962台、「オモダE5」=5台◆中国・上汽通用五菱(SGMW)の「エアev」=504台、「クラウドEV」=532台、「ビンゴ」=54台◆中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラEC35」=20台◆中国・賽力斯集団(セレス)の「E3」=6台◆韓国・現代自動車の「アイオニック5」=3台――だった。

全体の完成車輸出台数は16.4%増の4万7849台。首位トヨタが12.9%増の1万6042台、2位のダイハツが20.5%増、3位の三菱自が20.6%増などと伸びた。

1~5月は販売台数が前年同期比5.5%減の31万6981台、生産台数が1.4%減の45万9981台だった。


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