【亜州ビジネス編集部】
国家統計局(NSO)の発表によると、2025年5月の失業率は0.8%となり、前月比で0.2ポイント低下した。失業者数は33万3200人で、6万6000人減少した。
地域別の失業率は、東北部の0.3%が最も低く、前月の1.2%から低下した。他の地域では中部が0.8%、北部が1.0%となり、前月をそれぞれ下回った。一方、東部は0.7%、バンコクは1.1%、南部は1.2%、マレーシア国境の深南部は2.4%にそれぞれ上昇した。
労働力人口は4007万8100人、就業者数は前月比で48万5600人増の3945万3700人。産業別では◆農業=16.0%増の1095万8400人◆製造業=2.0%減の908万6300人◆商業・サービス業=4.2%減の1940万9000人――だった。
失業率は20年第1四半期まで1.0%前後で推移していたが、3月下旬に始まった新型コロナウイルス第1波の影響を受け、第2四半期に2.0%まで上昇。21年第3四半期には、新型コロナの流行後で最も高い2.3%まで悪化した。ただ同年第4四半期以降は低下傾向にあり、24年9月以降は0.8~1.0%の範囲で推移している。