【亜州ビジネス編集部】
中国の百度集団(バイドゥ)は、東南アジアで自動運転タクシー(ロボットタクシー)事業を展開する。早ければ年内にシンガポールとマレーシアに進出する計画。両国に適した事業モデルを模索するため、現在は潜在的な提携先と協議を進めているという。香港メディアの明報が外電報道を引用する形で伝えた。
ロボタクサービス「蘿蔔快ホウ(アポロ・ゴー)」の海外展開を加速する。今年3月にはアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで1000台を投入すると発表しており、欧州と東南アジアへの進出も計画中と報じられていた。
現在は中国国内で展開するほか、香港で試験運行を行っている。2025年1~3月には顧客の利用回数が前年同期比75%増の140万回に達した。
同社の創業者で最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は、今後の海外展開に際しては現地のモビリティサービス企業、タクシー会社などと連携し、軽資産型の運営モデルを採用すると表明している。
百度のほか、文遠知行(ウィーライド)や小馬智行(ポニーAI)など中国の他のロボタク企業も海外展開を拡大中。中東や欧州、東南アジアなどへの進出を進めている。