【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の26日発表によると、2025年5月の国内新車販売台数は前年同月比4.7%増の5万2229台だった。前年同月を上回るのは2カ月連続。比亜迪(BYD)など中国各社が販売を伸ばし、中国車のシェアが前月に続き20%超となった。一方、家計債務の悪化を背景に、日系のシェアが9割を占める1トンピックアップトラックの販売は落ち込みが続いている。
5月の車種別販売では、乗用車が17.4%増と2カ月連続のプラス。首位トヨタが23.1%増だったほか、BYDが2.4倍、長城汽車が2.3倍などと拡大した。また、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は23.9%増の1万3625台と好調を維持。BYDなど中国車のほか、三菱自動車が販売を大きく伸ばした。一方、1トンピックアップトラックは18.8%減となり、トヨタやいすゞなど主要メーカーが軒並み2桁のマイナスだった。
メーカー別の販売では、中国系の販売台数が14社合計で1万2070台となり、前年(9社)の3.4倍に拡大。合計シェアは23.1%と、前月(26.8%)を下回ったものの20%超を維持した。
一方、日系9社は前月と同様に日野自動車を除く8社の販売が前年を割り込み、合計のシェアは67.1%と前年同月から11.5ポイント低下した。前月(65.5%)からは上向いた。
1~5月の全体の販売台数は前年同期比3.0%減の25万2615台だった。車種別では乗用車が3.4%減、1トンピックが14.9%減など。市場シェアは日系が70.7%、中国系が20.1%だった。