【亜州ビジネス編集部】
台湾の電源アダプター世界最大手、台達電子工業(デルタ)は25日、タイとインドの生産拠点の規模拡大に計72億台湾ドル(約361億円)を投じると発表した。台湾・経済日報が報じた。
タイ子会社のデルタ・エレクトロニクス(タイランド)は、生産ライン拡張に2億100万米ドルを投資する他、関係者からの機械設備取得に3010万米ドルを支出する。インドでは子会社のデルタ・エレクトロニクス・インディア・マニュファクチャリングに約12億1200万ルピー(約20億7000万円)を増資する。
デルタの資本的支出(CAPEX)は4年連続で200億台湾ドルを上回り、特に2024年は過去最高の368億台湾ドルに達した。主にタイ、インド、台湾、中国での生産規模拡大に充てており、生産拠点の分散と強化によって地政学的リスクへの対応力を高めている。





