【亜州ビジネス編集部】
財務省は7月30日、2025年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比1.7~2.7%(平均2.2%)と発表し、4月時点で予測していた1.6~2.6%(平均2.1%)から上方修正した。米国の関税政策などを巡って世界経済の不確実性が高まる一方、輸出や工業生産が予想以上に伸びていることから、投資などの予測も引き上げた。
物品輸出額(米ドル建て)は5.5%増と予測し、前回予測(2.3%増)から大きく上方修正。また、民間投資の予測は3.0%増、公共投資は3.9%増とし、それぞれ2.6ポイント、1.1ポイント引き上げた。一方、個人消費の予測は3.1%増に0.1ポイント引き下げた。
外国人観光客数の予測は2.9%減の3450万人に下方修正(前回予測は3650万人)。インフレ率の予測は0.4ポイント引き下げて0.4%とした。
24年のGDP成長率は2.5%だった。個人消費の伸びが減速する一方、前年に落ち込んでいた物品輸出や公共投資がプラスに転じ、成長を牽引した。





