【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学(UTCC)の7日発表によると、2025年7月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は51.7となり、前月の52.7を下回った。指数の低下は6カ月連続。憲法裁判所がペートンタン首相に職務の一時停止を命じたことに絡む政情不安などで消費者心理が悪化し、指数は22年12月以来、31カ月ぶりの低水準となった。
同大学は指数低下の要因として他にも、◆米国の関税政策が懸念されること ◆タイとカンボジア両軍による国境付近での交戦に絡む政情不安が懸念されること ◆北部の洪水被害が懸念されること――などを挙げた。
一方、プラス要因には、◆財務省が25年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.2%に上方修正したこと ◆政府が国内旅行促進策を開始したこと ◆6月の輸出額が前年同月比15.5%増となり、12カ月連続で前年同月を上回ったこと――などを挙げた。
今回の調査対象は全国の消費者2243人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。





