【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)とベトナム自動車輸入業者協会(VIVA)は11日、国内最大の自動車展示会である「ベトナム・モーターショー」を今年は開催しないと発表した。会員企業と協議し、市況全体を踏まえた上で開催見送りを決めたとしている。トイチェーが同日付で伝えた。
VAMAの代表者は、「今年はベトナムの自動車業界にとって厳しい年になると予想されており、ほとんどの会員企業が出展の準備ができていない」と説明。一方で、来年は運営組織の形態を刷新し、規模を拡大した上で開催するとしている。
モーターショーは例年10月ごろにホーチミン市で開催され、年末から翌年初めのテト(旧正月)の需要喚起に一役買っていた。直近では2023年にも景気低迷に伴う自動車需要減を理由に開催が見送られたほか、20~21年は新型コロナウイルス流行で中止となった。
VAMAによると、25年1~6月の新車販売台数(一部企業除く)は前年同期比20.9%増の16万3021台。うちVAMA会員企業の販売台数は12.9%増の13万573台だった。





