【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の8月30日発表によると、2025年7月の国内新車販売台数は前年同月比5.8%増の4万9102台だった。前年同月を上回るのは4カ月連続。家計債務の高止まりを背景に1トンピックアップトラックの販売減が続く一方、乗用車とスポーツ多目的車(SUV)が2桁増だった。中国車の販売が伸びており、乗用ピックアップトラック(PPV)では長城汽車がトヨタを小幅に上回って初の首位に立った。
7月の車種別販売では、乗用車が13.3%増と4カ月連続のプラス。首位トヨタが引き続き20%超の増加だったほか、2位ホンダが1割増、3位の中国MGが2.3倍などと拡大した。また、商用車に含まれるSUVは20.0%増の1万3399台で、中国・比亜迪(BYD)や三菱自動車の販売増が続いている。
一方、1トンピックは8.0%減と、31カ月連続の前年割れだった。うちPPVは、長城汽車の新規参入で29.1%増の3820台に拡大。同社の「坦克(タンク)」ブランドは1110台を販売し、トヨタの1106台を上回って首位となった。
全体のメーカー別販売は、中国系が14社合計で1万1153台となり、前年(9社)の2.4倍に拡大。合計シェアは22.7%だった。一方、日系9社はトヨタなど4社がプラスだったものの、全体の販売は1.1%減少。合計のシェアは68.2%と前年同月から4.8ポイント低下し、2カ月ぶりに70%を割り込んだ。
1~7月の全体の販売台数は前年同期比0.7%減の35万1796台だった。車種別では乗用車が0.3%増、1トンピックが12.0%減など。市場シェアは日系が70.3%、中国系が20.5%などだった。首位トヨタは13万2049台を販売し、小型セダン「ヤリスATIV」が3万813台でモデル別最多だった。





