【アセアン】8月の東南ア製造業PMI、受注増で2カ月連続上昇

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが3日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2025年8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0となり、前月(50.1)から上昇した。上昇は2カ月連続で、景気拡大と悪化の分かれ目である50を上回るのも2カ月連続。これまで落ち込んでいた新規受注が5カ月ぶりに増加に転じ、生産高の拡大ペースが加速した。今後の見通しについても楽観する見方が強まった。

国別では7カ国のうちシンガポールを含む5カ国で指数が前月から上昇した。タイ(52.7)は24年7月以来の高水準を記録。内需が好調で新規受注が伸び、生産高が24年8月以来の力強いペースで拡大した。受注残が積み上がっており、今後も当面は成長が続くとS&Pは見ている。

インドネシア(51.5)は5カ月ぶりに50を上回り、景気拡大圏に回復した。新規受注が拡大に転じ、特に輸出受注は約2年ぶりの高い伸びを示した。購買活動や雇用も活発化している。マレーシア(49.9)は引き続き50を下回って推移しているものの、前月からは小幅に改善。生産高が15カ月ぶりに拡大し、輸出受注もアジア太平洋の顧客を中心に伸びが続いている。

一方、ベトナム(50.4)とフィリピン(50.8)は前月から指数を下げた。ベトナムは米国の関税引き上げの影響で新規輸出受注の落ち込みが続き、原材料不足も生産の足かせとなった。今後の受注回復への期待から将来の見通しは改善したものの、世界経済の情勢に対する懸念が残り、楽観の度合いが抑えられている。


亜州ビジネスASEAN
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