【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2025年8月の国内新車販売台数は前年同月比19.0%減の6万1780台だった。前年同月を下回るのは4カ月連続で、いずれも2桁のマイナス。乗用車が24.5%減と大きく落ち込んだ。一方、商用車は0.3%増と、6カ月ぶりにプラス転換した。
主要メーカーでは首位のトヨタが29.5%減の1万8328台、2位ダイハツが28.8%減の9846台など、2桁減のメーカーが目立った。一方、3位の三菱自動車は8.4%増、4位スズキは12.3%増に拡大。また、中国・奇瑞汽車(チェリー)は47.7%増の1179台と大幅な伸びが続いている。同協会に新規加盟したベトナム電気自動車(EV)メーカーのビンファストの集計が始まり、8月は139台、1~8月の累計は2685台だった。
8月の国内自動車生産台数は11.5%減の9万7384台だった。4カ月連続の前年割れで、乗用車が10.8%減、商用車が15.5%減とそろってマイナス。EVの生産は、◆中国・上汽通用五菱(SGMW)の「ビンゴ」=786台、「エアev」=536台、「クラウドEV」=320台、「ミトラEV」=41台◆奇瑞の「iCAR03」=317台、「オモダE5」=121台◆6月に生産が始まった地場ポリトロンの「G3」=27台、「G3+」=20台◆7月に生産が始まった中国・小鵬汽車(エックスポン)の「X9」=30台◆中国・東風小康汽車(DFSK)の「グロラEC35」=20台◆韓国・現代自動車の「アイオニック5」=15台――だった。
全体の完成車輸出台数は27.6%増の5万778台。首位トヨタが28.4%増の1万6540台、2位ダイハツが47.0%増の1万2142台などと伸びた。また、スズキは3.5倍の5121台に拡大し、うち本格的な輸出が始まった新型スポーツ多目的車(SUV)「フロンクス」はフィリピン向けが657台、タイ向けが553台、ベトナム向けが466台などだった。
1~8月は販売台数が前年同期比10.6%減の50万951台、生産台数が3.2%減の75万7220台だった。





